ぶたみみたぶblog

クスッと笑える日常を

運動会で1ミリも踊らなかった子ども

f:id:butamimitabu:20220927070859j:imageわたしの10年来の友達にインドネシア人の女性がいる。とても明るくて賢くて優しい彼女はチャーミングでユーモアセンスもある。彼女は日本人と結婚し、女の子と男の子の母親でもある。今日はその男の子、Kくんの話をしよう。

わたしたち家族はKくんの通う幼稚園の運動会に遊びに行った。Kくんの出る演目はダンス。軽快なリズムの入場曲で自分の立ち位置まで上手に移動する園児たち。Kくん発見!わたしたちはそれだけでテンションがあがる、そうゆうものだよね、我が子や友達の子の運動会って。

そして曲が始まった、ダンスといってもボンボンを持ってジャンプしたりしゃがんだり、腕を上げたり下げたり、くるっと回転したりの可愛いらしいダンス。みんなが曲に合わせて踊っている。そんななか、Kくんは何もしない、ボンボン揺れない、笑わない、とにかくびくともしない。緊張してやれないのではなく、やりたくないからやらないのだ。興味なし。あっぱれな直立不動。威厳さえ感じる。Kくんの両親はというと、母親はニコニコ楽しそう、父親もいいぞ息子よ!てなかんじで動画撮影。そんな両親が凄い、自由で寛容で頼もしい。子どもの意思や行動を尊重出来る親は素晴らしい、わたしも見習いたい。

この運動会の様子を見た人の中には、Kくんを心配する人もいただろう。しかし心配御無用。Kくんはすくすく育ち現在高校1年生、小さい頃から虫が大好き、本も大好き、人も大好き。偏差値78の高校に入った。Kくんはあの運動会の時には既に自分で考え、行動出来る人物だったのだ。あのダンスや曲はKくんにとってはダサかったのだろう、興味ない、やらない。

先日久しぶりに会ったKくんからよく分からないサイトを教わった。世界で起こる不思議な出来事が長々と書かれたサイトだった、文は長いし難しいし、Kくんレベルの人にしか理解出来ないであろうマニアックな内容だった。「わたしには興味ない、ごめんなさい」と伝えたらKくんは優しく笑ってくれた。

#幼稚園

#運動会

#踊らない

#同調圧力に屈しない